介護の仕事は「きつい」「汚い」「給与が安い」というイメージがついて回ります。重労働で人手不足しており、残業が多いにもかかわらず給与が少ないとぼやいている人はたくさんいるのかもしれません。しかし、反対に介護の仕事にやりがいを感じて、多方面で活躍している人も存在します。そのような人は、決して嫌々働いていたり、つまらなそうにしているようには見えません。 介護の仕事を行っている人達に「この仕事のやりがいは何か?」と尋ねてみると、複数の答えが返ってきます。その一つは、スキルアップが出来ることだと言います。介護士になりたての頃は、ヘルパーの見習いとして慣れない現場で汗を流しながら重労働を行いますが、働くうちに技術が磨かれると体力的に楽になります。そして、介護を通して高齢者との向き合い方や衛生管理、栄養学的な新しい知識も備わります。そうすると向学心が芽生えてきて、介護福祉士やケアマネージャーの資格取得を目指そうとする意欲が出てきます。また、実際に試験に合格したら、職場で役職に就けたり、給与アップに繋がって、新たなやりがいが芽生えてくるようです。
もう一つのやりがいは、利用者に感謝されるということです。介護はマイナスのイメージがありますが、困っている人を手助けする仕事なので、利用者から「ありがとう」の言葉をよくかけてもらえます。人に感謝される仕事はそう多くはありません。そのため、人の役に立ったという充実感が仕事への活力につながるのです。